■2009年11月1日に元生徒側は、
 宝塚音楽学校に対し改めて退学処分の取り消しと、
 慰謝料1000万円の支払いなどを求め、
 神戸地裁に訴訟を起こした。

◆提訴に対し宝塚音楽学校は、
「事実に基づき、校訓に従い処分をした。
 一部で報道されているような捏造の事実はない」
「本件は原告が主張するようないじめの問題ではない」
との声明を音楽学校のホームページにて発表した。
(*ただし和解成立後その声明を削除*)
しかし、
その後の2009年末、1人の96期生のブログが発覚。
ブログは2008年の入学当初から始まっており、
その中には
当時予科生だった原告元生徒を実名で誹謗・中傷する記事、
集団同期いじめを窺わせるいじめ内容記事・画像が掲載されていた。
この生徒は、
その後の12月24日にブログ作成を理由に退学処分が決定。
翌12月25日に自主退学し、後に復学したが、入団は辞退している。
裁判の過程で、
2010年3月18日、4月1日両日、計13名の96期生が証人として出廷した。
4月2日には、
原告の中学時代の教師、原告の母親が原告側証人として、
宝塚音楽学校副校長、同校事務長が被告側証人として出廷。
その後原告本人が出廷し証言して、裁判は結審した。
判決は6月18日の予定だったが、7月20日に延期された。
結審後も和解協議が続行されて、
7月14日裁判所の調停を原告、被告が受け入れ裁判は終結した。

●公表された調停内容は、
 被告・宝塚音楽学校は二度の退学処分を取り消す、
 原告に2010年3月1日付けで卒業資格を付与して、
 卒業証明に必要な書類を送付する、
 原告は宝塚歌劇団に入団しない、というもので、
 原告の主張がほぼ認定されて受理された。

事実上、
■◆●被告・宝 塚 音 楽 学 校 の 敗 訴 が確定された●◆■

なお、被告・宝塚音楽学校から
原告への謝罪の有無や慰謝料の金額は非公表。
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