ーポーツネル男爵と○○○○ー

ある日、男爵(瀬戸)は一枚の紙ふぶきが落ちてるのを見つけた。豚で降ってきたものだろうか。
わずか2cm四方の銀色の小さな紙ふぶき。拾って、かっちりとした上着のポケットに入れた。

仙名「何ですか?それ?」
男爵「紙ふぶき、拾った」

男爵は稽古の休憩中ずっとそれを持っていて、黙々と指を動かしていた。何をしている…!?
ずっと触っている…。

仙名「どうしたんですか?」
男爵「…鶴を折ってる」

男爵の大きな手の中に、小さな小さな折り紙が。
2cm四方だった紙はもう、1cm程に折られ、鶴の形になろうとしていた。

仙名「すごい!!出来上がりが楽しみです!!!」
男爵「うん!…あれ?なんか違った。
…あ…折り方忘れた…」

あの小さな折り紙はまだ、男爵のポケットの中にしまってあるのだろうか…。


この話聞いて折り紙になりたいと思った…