鳥籠に居たのはマリー=アンヌだけじゃないんじゃないかな
マクシムも革命そのものも鳥籠にいたのでは?
恐怖政治の行き詰まりや閉塞感とかまさに鳥籠だもん

牢獄の場面のラストで鉄格子がなくなって、籠の中の鳥の一羽であるマリー=アンヌはこれからも続いていく一市民としての人生の未来へ一歩一歩歩みを進めていく
マクシムは愛する人に愛されたことを知った幸福感を抱きつつ、自らが散らせた命たちへの重みも感じながらやっと重責から逃れて魂の自由を感じながら処刑台へ向かう
フランス社会はマクシム達を処刑することによって恐怖政治を終わらせ束の間自由な息を吹き返す

最後は全てが鳥籠から放たれるみたいに感じたラストだった
タレーランの台詞が活きてくるなぁと

終わりはやってくるものではない
終わらせなければ待っているのは破滅だ

ダブルミーニングどころか幾重にも解釈が広げられるお芝居だと思った
生田くんがどこまで意図してるかは我々の知る由もないけどね
お披露目なのに暗い!退屈!とかのご意見もすごく分かるけど、私は今回のお芝居が単にすごく好き
切なくて悲しくて美しい物語を見られて生田くんと組子の皆さんに感謝