第一幕は、どうしようもないくらい別物。
以前からのキャッツファンは怒りと悔しさを感じるだけだから、下手したら一幕は見ない方がいい、真剣な話で。
マンペル好きな人だったらリアルで悔し泣きするのでは?「誰だお前ら」ってレベルの別物の上に、そんなにいい曲じゃないし合ってない。ダンスはキレッキレで好きなんだけど。
古株ファンは二幕から劇場に入ってもそれほど損はない。何も得るものは一幕ではないと言ってもそれほど的外れではない程の別物だし大改悪。
オーバーチュアから、もうダメ、場の空気を音楽が表現してない、場違いなかるーい音楽アレンジになって気持ちが入らない。
あのドン!という重低音の迫力のオーバーチュアで始まると、完全にキャッツワールドに心が鷲掴みされてたけど、かるーいオモチャみたいなオーバーチュアになってしまって、気持ちの入りが全然なくなった。

おばさん猫は、今までは本当に神レベルの振り付け、音楽、歌や掛け声で恋焦がれるほどに大好きだったのに、全てがダメな方にメーター振り切った演出変更でした。
好きな人が遠くに行っちゃってもう二度と会えなくて失恋したみたいな気持ちになって寂しくて泣きそう。

唯一、タガーは良かったw
モテ過ぎてて、これはよかった。音楽もこれまでのイメージぶち壊ししてないし。

ジェリクル舞踏会は、ほぼ今までと同じで、少しの変更で、音楽も「そう!これぞキャッツ!(嬉し泣き)」と思える位のわずかな変更(変更してないのかも?)で、楽しめた。というか安心した。

二幕はほぼ今までと同じテイストを残して、音楽や演出の変更は、ほぼ気にならなかったので二幕は一幕で感じた怒りと諦めを忘れて号泣したり、超笑顔になったりして楽しめた。二幕はブラッシュアップの範疇だと思います。
強いて言えばスキンブルの電車ごっこは長めにお願いします。

まとめると、大井町キャッツは長年かけてブラッシュアップし、完成されたものをほぼ全て悪い方向、間違った方向に壊してしまった感じ。
完成されたバランスを動かすということは、バランスを崩すという事。何もいじるべきじゃなかった。
無理してでも大阪キャッツをもっと観に行けばよかったと、本気で後悔。泣きそう。

超長文スマンですけど、以上レポでした。