私設ファンクラブで年収1億円超 
元宝塚トップスターの母親を国税が脱税で告発


私設ファンクラブの売り上げを全く申告せず

2015年に宝塚歌劇団・星組のトップスターとなり、
退団後も舞台などで活躍中の女優・北翔海莉さん。
東京国税局から告発されたのは、
北翔さんの母親で私設ファンクラブ
「KAIRIスピリッツ」の吉野博子代表。

吉野代表は、
私設ファンクラブの売り上げを全く申告せず、
2016年の1年間で、およそ1億2100万円の所得を隠し、
所得税およそ4900万円を脱税した疑いがもたれている。
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「心づけ」に100万円払うファンも

私設ファンクラブについて、宝塚ファンは
「私設ファンクラブに入ると
 やっぱりチケットが取りやすいことと、
 ファンクラブでしか売ってないグッズが購入できたり、
 いろんなイベントに参加できる」 とそのメリットを語る。

今回、1億円以上の所得隠しを告発された吉野代表。

FNNの取材では、会員は年会費に加えて、
私設ファンクラブを通して公演のチケットを購入する際、
通常のチケット代のほかに「お花代」といういわゆる「心づけ」を支払う。

中には100万円の高額なお花代を払う熱心なファンもいたという。

さらに大きな収入源なのが「お茶会」とグッズ販売だ。

2015年11月、
東京都内のホテルで開かれた北翔さんのお茶会では
金屏風の前に北翔さんが座り、
ファンはお茶やお菓子を口にしながら、
北翔さんと直接触れ合うことができた。
また、一人一人にファンクラブ限定のグッズが配られた。

私設ファンクラブには、お茶会の参加費やグッズの売り上げなど、
年間7000万円の収入が入っていたとみられている。
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「申告する認識がなかった」

今回の告発を受け19日午後、
北翔さん自身が、公式サイトに以下のコメントを掲載。

「詳細を把握できておらず困惑しておりますが、
 私にできることがありましたら、誠心誠意対応して参る所存です」