「被災者に役立つ情報を」 人吉市の地元紙、発行継続に使命感―避難所へ記者が配達
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020071000876&;g=soc
球磨川の氾濫で甚大な浸水被害を受けた熊本県人吉市の地元紙が、社員や配達員が被災しながらも新聞の発行を続けている。
「被災者に役立つ新聞を届けたい」。熊本県に大雨特別警報が発表されてから11日で1週間。
片付けに追われる住民や避難所に身を寄せる人々を紙面が勇気づけている。
 人吉市の市街地は4日朝の氾濫で浸水被害に遭った。「新聞は刷れるだろうか」。
1958年創刊の地元紙「人吉新聞」(発行部数1万3500部)の石蔵尚之社長(55)は慌てて駆け上がった自宅3階で7年前の社員研修を思い返していた。
 東日本大震災の翌日から手書きの新聞を発行し続けた宮城県石巻市の石巻日日新聞。
2013年、人吉新聞の社員約40人は石巻を訪れ、地元紙の心構えを教わった。