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宝塚OG公演をプロデュース 「多様な人材細やかに」 小川友次社長

宝塚歌劇の舞台をおりた元タカラジェンヌたちの道は様々だ。退団後の「第二の人生」をサポートする取り組みを追った。
宝塚歌劇団を運営する阪急電鉄は昨春、OG公演をプロデュースする新会社「タカラヅカ・ライブ・ネクスト」(大阪市)を立ち上げた。
新会社を今春から率いているのが、小川友次(ともつぐ)社長(65)だ。宝塚歌劇団の理事長を2015年から6年間務め、梅田芸術劇場(大阪市)の会長も兼務している。
「トップスターの脇を支えた人が、退団後に活躍できる場をつくりたいと思っていた。バイプレーヤーや歌える人、スタッフやプロデューサーに向いているなど多種多様な人材がいる。より細やかにフォローしていけたら」と語る。
現在は、OG7人が「登録アーティスト」としてマネジメント契約を結んでいる。エトワールを務めたこともある歌い手の音花(おとはな)ゆり(元星組娘役)、振付師でダンサーの風馬翔(ふうまかける)(元宙組男役)など多彩な顔ぶれがそろう。
これまでも、梅田芸術劇場は元トップたちの主演する公演を多く手がけている。ライブ・ネクストは、トップ以外の人気スターや、歌やダンスで要所を締めた卒業生の主演公演に力を注ぐ。
今年9月には、ライブ・ネクストの旗揚げ公演「アプローズ〜夢十夜〜」が宝塚バウホールで開かれ、元雪組スター彩凪翔(あやなぎしょう)を主演に迎えた。12月にホテル阪急インターナショナルで開かれる元花組男役・瀬戸(せと)かずやのクリスマスディナーショーの企画制作も手がける。