加齢と叩きも関係あるそうですよ


加齢が脳を保守化させる

どのような相手に対しても共感的に振る舞い、人間として尊重し、認めていくという機能はとても高度なもので、前頭葉の眼窩前頭皮質という領域で行われています。ここは25〜30歳くらいにならないと成熟せず、さらに、しっかり発達させるためには相応の刺激(教育)も必要になります。また、重要な部分なのに、アルコール摂取や寝不足といった理由で簡単に機能が低下してしまいます。しかも得られるまでには人生の1/3近い時間がかかるのに、その機能が衰えてしまうのは早いのです。

老人が相手に有無を言わせず、自分の理論だけを信じて、直情径行的に行動してしまうのは、前頭葉の背外側前頭前野が衰え、脳が老化したから保守化したことが疑われるのです。ここでいう保守化は、自分が元々もっていた思想の傾向が、より純化され、それ以外の意見は自動的に棄却される確証バイアスが働いて、さらに思考が硬直化していくイメージです。