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「2月中の合意締結」はスクエニ側からの要望だった

 角氏が「2月中の合意締結」にこだわったのはなぜか。

「宙組は5月17日に本拠地・宝塚大劇場で開幕する公演をもって活動を再開する予定です。この公演では、宝塚歌劇110周年紀念奉舞とミュージカルの2本立てが上演されることになっている。ミュージカルは『FINAL FANTASY XVI(ファイナルファンタジー16)』で、原作者として製作協力するのが株式会社スクウェア・エニックスです。同社は劇団に対して2月までに遺族側との協議が合意に至らない場合は上演を取りやめるよう通達していました」(阪急関係者)

 だが、協議が2月までまとまらなかったため、上演取りやめになったという。劇団関係者は5月公演について「現時点で何も決まっていない」と明かす。

「劇団は3月中に合意締結し4月から稽古を開始させたい。ミュージカルの上演が取り止めになっても、公演自体の開催は死守しようとしている。ただ、遺族側は『(合意締結が)暗礁に乗り上げる可能性もある』との見方も示している。遺族との和解なくして活動再開は世間の理解を得られないでしょう」

 スクウェア・エニックスに上演取り止めについて事実関係を確認すると、

「宝塚歌劇団さまと弊社との協議内容に関してはお答えいたしかねますが、状況はかねてから注視しております。当該公演に関しては、近日中にも発表が行われる予定です」

 と回答した。

 遺族側との第5回面談交渉は3月前半に行われる予定だ。果たして宙組公演は幕を開けるのか。