子どもの空間:/8 やめたいねん たばこ吸っても意味ないし
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/wadai/archive/news/2007/01/20070109ddm041040114000c.html

たばこ吸っても意味がない。息が切れる。でもやめられへん。
オレは中学2年生。まじめやないけど、ワルでもない。吸い始めてもう4年半。
名前はショウノ。14歳。晴れた6月の放課後、校舎の裏であいつと一服した。
「おまえら何してんだ!」。もみ消したけど、遅かった。(中 略)
また吸いたくなってきた。胸をたたいて自分に怒鳴る。「黙れ、このボケ!」。
麻薬と同じようなもんなのかな。
今年こそ、やめてやる。あいつは言う。「はよやめてくれ。おまえがやめたら、
オレもやめる」。そうだ。どっちか早死にしたら、オレたち一緒にいられへん。

厚生労働省の04年度統計で、中高生の喫煙経験率は高3男子が最も高く42.0%、
最も低い中1女子でも10.4%。子どもは大人よりニコチン依存になりやすいが、
学校や家庭が喫煙の事実を隠したがるため、禁煙外来を訪れる子は多くない。
未成年者喫煙禁止法は子の喫煙を見逃した親に科料を科している。

<提供は、喫煙問題に真摯に取り組む毎日新聞…「子どもの空間」コラムより抜粋>