馬鹿化というか、社会学とはなにかということがわかってないよな。
先日、ツイッターで社会学を専門にしていると思われる院生が「社会学は学際的な学問だが…」とドヤ顔で語り、
恐らくその院生を支持していると思われる院生や学生(「とりまき」か?w)のフォロワーが
リツイートしてたり、「お気に入り」にしてたりしていて、唖然としたよ。
いうまでもなく、社会学はディシプリンなのだから「学際的」(interdisciplinary)であるわけがない。

「学際」マンセーってのは全然構わない。
政治学なり経済学なり心理学なりの知見を参考にして論を組み立てることはやってくれてもいいんだけど、
社会学もそれらと同列の1ディシプリンにすぎないっていう当たり前のことをなんで知らんのかと。

ここ10年で学際的な論考を書く社会学者が急増したけど、
若い人は、そういう学際的な論考自体を社会学だと思ってしまってるのではないかな。

あと社会人院生が増えて、役に立たせることを初めから目的として研究している人がえらい増えたっていうのもあるね。
そういう人たちは社会学とはなにかなんて知らないし、「役に立つものならなんでも」っていう学際志向だから、
学会誌に占める学際系の論文の割合は増える一方。しかも当人たちはそれこそが社会学だと確信してたりするっていう。