警察が在日がパソコンで閲覧した情報への反応から心理分析したり、日々の生活態度から心理分析して公表
しても、誰も異議を唱えない。監視は社会生活の考えられる全領域で極めて急速に広がっていて、在日の
個人情報が公開の公的空間に漏洩しても誰も異議を唱えないし、在日には秘匿している。警察と警察右翼は、
在日の選択を誘導し、欲望に方向を与え、精神を束縛・管理するという活動をしている。自宅にいる時も
外出先でも車の中でも、在日の言動はモニターされているようである。 警察の監視とは、情報管理という
名目での人間集団を統御するための警察の手段と言える。在日は警察の監視から逃れられないようで、在日
の生が他の人々よりも例外的に抑圧されている。在日の生活や通信手段の監視と公表によって反在日の世論
を喚起しようとしているのだろうか。
警察の監視体制は、在日の公的/私的の境界線を切り崩す。政府機関は在日がどんなライフスタイルを営なん
でいるか探り出し公表しているようである。パノプティコンは、在日に、全てを見通す影の人の視線の下に
あると思わせるというもので、電子的に強化された社会的監禁の一種の原型と考えられる。在日のように周縁
に押しやられたり外側に排除されたりしていない限り、社会への参加とは、在日の日常生活を追跡・モニター
するメカニズムに能動的に関与する事と言える。監視は、在日の日常の行動や精神が警察右翼のものだと保証・
確認するために生み出されたのかもしれない。それは、囲い込み/排除する基準に従って、ウチワとヨソモノを
識別し、警察右翼と在日を分離する。在日の生活範囲には監視ネットワークが張り巡らされている。