>>107
>生徒や囚人や軍人たちのほうがずっと厳しい処罰や監視と密着した環境にいる。

狭苦しさに対するストレスを発散させるためにいじめが増えるという指摘は正しい。
しかしながら、文明社会では商工業にしろ農林水産業にしろ、大多数の構成員は過密状態の
人間関係の中でしか生活費を稼いで生きていくことができない。ゆえに、教育現場が強い統制の
もとにあって生来わがままな存在である子供を順応させていくことは必然的な意義付けができる。
その上で、いじめという逸脱行為が生じれば懲罰で対応するのは当然。罰は抑止力になる。

教育現場では「良師による薫陶さえあれば力による統制は必ずしも必要でない」という理想に
基づいて、特に左傾派教師を中心にその理想を大義名分にして力を否定してしまった。
その結果、左傾派の強い学校ほど荒れるという皮肉な状況が生じている。高い理想を持とうと、
大卒の社会経験のない教師たちがみな良師に成れるわけではないからね。
ゆえに、学校内を警察力に相当する力で統制するのは正当性がある。

しかし、軍や警察でもいじめが横行する。これは閉鎖空間だからだ。上下関係が厳しい上に
閉鎖的だと、立場が上の人間が下の人間に無茶な要求をするようになる。人間はエゴに
支配された動物だから。教師に校内の警察力を付与するなら、教師の横暴を監視するシステムが
正常に働いている必要がある。

一般企業でもいじめは往々にして生じるが、内部告発によって歯止めがかかろうとしている。
外部監視がなければ組織は腐るものだからね。