ああ、ドラゴンボール・ドラゴンボールZ が懐かしい…
ドラゴンボールの社会学ってのあるらしいけど、あれってどんなんだろ。

 スーパーサイヤ人の黄金の髪の毛や、青い目の色は、西洋人に対する
コンプレックスの発露ではないかと言われたりしてて、日本人が黄色人種であるため、
アメリカで「イエローモンキー」「ジャップ」と言われてて、その限りで、
スーパーサイヤ人は、正式には「スーパーイエローモンキー」「スーパージャップ」
「スーパー日本人(あるいは西洋人)」ってのがルーツにあるのではないか、ってぐらいは知ってるんだけど。

 宇宙人同士の衝突も、特にサイヤ人逆恨みも、異文化交流や歴史問題を
反映したものとか。もちろん「猿」が進化論の反映であることは自明。
悟空はよく知らんけど、ピッコロや魔人ブウ(うちの大学にも暫く前まで魔人ブウ居た)が、
子どものタブララサ観を反映してたり。

 教育ママのチチと悟飯のやり取り、勉強部屋から クリリンや ウーロン、
恐竜などの仲間たちが 悟飯を遊びに連れ出すシーン、悟飯がチチに向かって「五月蠅ーい!」
と怒鳴りつけるシーンは、資本主義に染まった親や受験戦争を批判したり、
子どもは小学生までは、自然の中で体験活動をさせて、自然との全器官を用いた対話による、
人間的諸能力の全面的発達の重要性を訴えている。悟空や悟飯の自然に対する感受性、
あるいは(もう殆ど忘れたけど)武空術やら何やらの特殊能力の発達は、それを象徴化したものだろう。
元気玉は、人知を超えた生命に対する畏敬の念 を象徴化したもの。
鳥山明の育った昭和時代、そして、1990年代の世相を正に反映している気がする。