オレ肉体労働したことあるけど、今になって思い返せば、結構意義深かったと思うよ。
ずっと部屋でダラダラして、昼寝して過ごすわけではなく、毎日決まった朝の時間帯に
職場に集合して、1日のスケジュールに関してミーティングして、エッサホッサとダンボール箱を整理していく。
人と何かをやり遂げる快感や、荷物を片づけきった時のスッキリ感、達成感が得られるし、
脳幹に酸素か血液か知らんけど、それが回りまくるから、あの時は頭痛がまるでしなかった。頭の中がスッキリしてた。
週末前の金曜なんかは、夕焼けと月に照らされた、あの帰り道のスッキリ感とそよ風がたまらなかった。
お腹も空いてないのに、暇潰しでお菓子貪ったりしないから、水もご飯もむちゃくちゃ旨く感じたし、
肉体にダメージを与えることで、脳の何たらっていう制御装置が緩まるから、
普段より感覚(特に右脳)が研ぎ澄まされて、思索がやたら進む進む。

 特に10代の学校生徒なんかは、局地的な社会に押し込められ、そこで一律的に評価され、
その一方で、他の誰もが持っていない、自分だけの絶対的なものを見つけられていないから、
他人との比較で自分を失いがちにある。しかし、その くだらない見栄さえ かなぐり捨てる
ことが出来れば、むしろ業務内容そのものは、ブラックなホワイト企業より、
肉体労働の方が、よっぽど精神的に健康でまともなんだよ。