>>38>>43
いわんとしていることはわかった。その上で4つほど質問。

第1に、おまいが「社会学力の養成」についてどう考えているかを知りたい。
社会学についてのよくある説明として、「社会学を社会学たらしめているのは
社会学的なパースペクティヴで社会を見ることにある」というものがある。つまり、
研究対象だけでは社会学にならず、社会学的な考え方をすることではじめて
社会学になるという考え方ね。この考え方に従えば、「社会学力」は、社会学に
固有のパースペクティヴを身に付けることによって養成されることになる。
これを踏まえておまいの議論を振り返ると、おまいの議論は、社会学ではなく
社会科学全般(経済原論は除く)についての説明であり、社会学に固有の
パースペクティヴというものへの視点は欠如しているように読める。おまいは
「社会学力の養成」についてどう考えているのか?それは、古典を何冊も読んで
いるうちに、自然と(付随的に)養成されるものだと考えているのか?

第2に、入門書の存在意義について。社会学の多くの入門書には社会学的なパースペ
クティヴが凝縮されている。このことは、社会学的なパースペクティヴを効率よく
学べることを、著者たちや読者たちが入門書の存在意義の1つと考えていることを
示唆するものといえる。彼らはこのことをメリット捉えていると思われるが、おまいも
これをメリットと考えるか?仮にそれをメリットと考えたとしても、「とんでも
ない誤読」(>>38)などのデメリットのために、入門書は読む必要がないと考えるか?
(続く)