【理論】ゲオルグ・ジンメルの社会学
0001名無しさん@社会人
垢版 |
2012/03/20(火) 19:30:29.66
いまここに、ジンメルスレッド


ジンメル
http://ja.wikipedia.org/wiki/ゲオルク・ジンメル
0035名無しさん@社会人
垢版 |
2021/06/22(火) 23:36:08.41
以下でジンメルの『貨幣の哲学』第2章第3節が引用されている。
内容としては金属主義的商品貨幣論は信用貨幣論に包摂されるということだろう。

MONEY IS A SOCIAL RELATION Geoffrey Ingham 1996

The pivotal point in the interaction of the two parties recedes from the direct line
of contact between them, and moves to the relationship which each of them…has
with the economic community that accepts money…[which]…is only a claim upon society.
                  (Simmel 1978:177)

This is the core of the truth that money is only a claim upon society. Money
appears so to speak, as a bill of exchange from which the name of the drawee
is lacking…. It has been argued against this theory that metallic money
involves credit, that credit creates a liability, whereas metallic money payment
liquidates any liability; but this argument overlooks the fact that liquidation of
the individual's liability may still involve an obligation for the community.
The liquidation of every private obligation by money means that the community
now assumes this obligation to the creditor.
         (Simmel 1978:177. See especially, 174–179)
0036名無しさん@社会人
垢版 |
2021/06/22(火) 23:38:45.68
邦訳では、
《これによってこの両者の相互作用の旋回点はさらに移動し、それは彼らのあいだの直接の
結合線から遠ざか り、 彼らのそれぞれが貨幣利害関係者として経済圏にたいしてもつ関係
のうちへ移され、この経済圏は貨幣を引き受 け、そしてこれをその最高の代表からの刻印
によって証明する。これに基づいているのが、すべての貨幣は社会にたいする指図証券にすぎないと
いう理論における真理の核心である。貨幣はいわば、支払い人の氏名が記入されていな い為替手形、
あるいはまた刻印が引受けの代わりをする為替手形として現れる。金属貨幣のなかにも信用を
見いだそうとする理論にたいして異議が提起され、信用はそれでも義務を設定するのに金属
貨幣支払いはいかなる義務をも解 消するとされるとき、ここで見過ごされているのは、
個人にとっては解消であるものも総体にとっては拘束でありう るということである。貨幣
による一切の私的な義務の弁済がまさに意味するのは、いまや総体がこの義務を権利者に
たいして引き受けるということである。》新訳169頁

ジンメルがそれに続く箇所で鋳貨の価値切り下げ切り上げに関して事例を紹介したのは重要で、
フェリックス・マーティンやランドール・レイの同様の指摘に先行している。
0037名無しさん@社会人
垢版 |
2021/06/23(水) 00:35:37.03
《価値評価の体系における貨幣の意義は罰金の発展において測ることができる。》
ジンメル『貨幣の哲学』第五章第1節冒頭、邦訳388頁

ニーチェを想起させる上の指摘は重要で、「払い」の語源を宗教的「祓い」に求めるような福田徳三らの研究に繋がる。
福田は本居宣長を参照している。古川顕の優れた紹介がある。

参考:
原始貨幣と貨幣の起源 古川 顕
甲南経済学論集,59(1・2),47-118 (2018-09-30)

古川はジンメルも論じている。

ジンメルの貨幣論 古川 顕
甲南経済学論集 ,57(3・4),31-64 (2017-03-30) [webで公開している]

古川は、信用貨幣論を歴史的にわかりやすく紹介している。ニーチェの負債論も参照している。
貨幣は関係である、関係を持つという、命題、反命題(邦訳103頁)を紹介し、インガムやMMTに繋がる論点を出している。

ところで、ジンメルが第二章で紹介した通貨の切り下げ切り上げはMMTの根拠になるにしても、
第五章の罰則としての貨幣はMMTは強調しないし、税駆動論と混同する向きもある。これには批判がある。

Capitalism: Competition, Conflict, Crises , Kindle版 2016
Anwar Shaikh (著)
0038
垢版 |
2021/06/24(木) 01:53:39.97
       /\             
      /__\          
     6生活の様式
    /__\/__\        
   /\      /\
  /__\ 総合 /__\    
4個人的な自由  5個人的な価値の貨幣
/__\/__\/__\/__\等貨物
    
   ジンメル『貨幣の哲学』
________________
\  /\  /\  /\  /
3目的系列に/  2貨幣の実体価値
 おける貨幣 分析 \  /
   \/______\/   
    \  /\  /     
     1価値と貨幣
      \  /   
       \/           
      
0039
垢版 |
2021/07/14(水) 00:15:18.85
《プルードンはすべての固定的な国家構成を廃止して、個人の自由な相互作用を
社会的な生活の唯一の正しい形式として認めようとし、貨幣一般の使用と戦った。
それというのも彼が貨幣のなかに見たの は、あの支配構造との正確な類似であり、
支配構造は個人から彼の生きいきした相互作用を吸いとり、それを自己の なかに
結晶させる。それゆえ社会の統治がすべての市民によって国王の干渉なしにと同じ
ように、価値の交換可能性 も貨幣の干渉なしに基礎づけられなけらばならず、すべて
の市民が選挙権をあたえられているように、すべての商品 はそのままに貨幣の媒介
なしに価値代表にならなければならない。》
ジンメル『貨幣の哲学』邦訳164頁
0040名無しさん@社会人
垢版 |
2021/07/14(水) 01:19:11.55
《…貨幣は明らかに経済系列の内部のこの現実的な地位を、たんに経済系列の外部の観念的な
地位によってのみ獲得することができる。それというのも貨幣そのものが「個々の」客体であれ
ば、貨幣はそれでもなるほどすべての個々の客体と均衡を保つことができず、また任意の食い違っ
た客体のあいだの橋でもあることができないだろうからである。すなわち経済の連続性が実現さ
れる形態の諸関係のなかへ貨幣が絶対に十分に補完的さらには代替的に入り込むことができるのは、
貨幣が具体的な価値としては、明確な実体にまで具現された経済価値そのものの関係にほかなら
ないからである。》102頁

《こうして簡単にいえば、貨幣はもはや関係であるのではなく、関係をもつということのみによる。
貨幣がその純粋な本質に忠実に右の性質から遠ざかれば、その程度に応じて貨幣は価値不変性をもち、
それゆえこの不変性が結びついているのは、価格変動が事物への貨幣の関係の変動ではなく、たんに
諸事物相互の変動する関係を意味するということである。そしてこの関係がさらに含んでいるの
は、ある物の騰貴には他の物の下落が対応するということである。それゆえ貨幣が価値安定という
それに本質的な性質を現実に所有するかぎり、貨幣はこれをその課題に、すなわち諸事物の経済的
な関係、諸事物を経済的に価値あるものとする関係を自己のうちに〜〜そのたんなる量によって〜〜
純粋な抽象性において表現し、自らはこの関係に入り込まないという課題に負う。》103頁

社会学者のジェフリー ・インガムに繋がる認識。
インガムは、貨幣とは 「計算貨幣の単位によって示された信用と負債の社会関係 」であると述べている 。

"Money is a social relation of credit and debt denominated in a money of account."

'The Nature of Money' by Geoffrey Ingham p.12 kindle版あり
中野剛志『富国と強兵』参照
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