オウム真理教“神秘体験”が証明、“超能力”は諸刃の剣(2/3ページ)

 人の潜在的エネルギーを結び目をほどくように解放すると、強烈な変化が確実な体験として起こる。私自身、心身の
治癒について学びながら、人の心身が常識では考えられない能力を抱えていることにしばしば打たれてきた。潜在的エ
ネルギーを発揮すれば、困難を超えることができる。

 だが、大きなエネルギーは破壊性ももち、使い方は至難だ。心身の変化の途上には時に独善的になりやすく、理解し
つつ助言、批判をする周囲の人や指導者が非常に重要だ。オウム系教団は社会的に排除されることで、独善性を強めや
すいことが憂慮される。

■劣等感…ねじ曲がった才能

 麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚は確かにヨーガの才能には優れ、自身や弟子たちの能力の開発に熱心だったようだ。
一方、彼は根深い劣等感をもって成長し、常人以上の能力を開発すると、増上慢や支配欲、復讐(ふくしゅう)心もま
た桁外れに大きくなった。理解しつつ助言、批判する人物として、かつて対談したダライ・ラマや、インド、チベット
などの行者たちもありえ、彼らは松本死刑囚が陥っている危険性を批判すべきだった。

http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/120618/wlf12061809010000-n2.htm