『 室間添随症 』 ( しつかんてんずいしょう )
 
アパートやワンルームマンションなどに住む引きこもりや準引きこもりの状態にある人間が
隣接する他の部屋の住人にその引き篭りの状態をさとられまいとして、それら他の部屋の住人たち
の生活様態を執拗に感察、学習し、その生活パターンから諸動作のタイミングにいたるまでを
極力模倣、同調することによって自らの存在性を極力隠蔽させながら日々の生活を送ろうとする症状。
 
これは日本における文化症候群であり半国民症である。 

これらの引き篭り状態と症状とは賃貸住宅に限らず日本全国のウィークリーマンション、ビジネスホテル、場合によってはシティーホテルにまで及んでおり、
そのうちの何割かでは各室の間で添随行為のやり合いになっている場合がある。
 
 
彼等の室内での心理状態、行動様態、気分の抑揚などは常に隣人の生活様態に左右、依拠され、
またそれら隣人の生活様態を自らの諸行動,諸動作の契機に、
あるいはスケジュール表や時計かのごとくに借用しながらの暮らしを続ける。
 
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日本のアパートやマンション暮らしなどで顕著なこのような、ある種の日本人たちに特有の卑小な挙動は
「 引きこもり の 付きうごき 」と呼ばれる。

この付きうごきの感知は
 こちらの動作から一秒くらい遅れて床から伝わってくる「ピクッ」としたわずかな振動から確認することができる。