★自白を強要する取り調べは明らかだった。
「時間が足りないので、夕方4時にもう一度出頭して下さい」息子を
連れてきた警官は言った。「3時間も話しを聞いたら充分なはずだ。
自白させる時間が足りないのか!」私はくってかかった。
息子への取り調べの意図をはっきり知ることになって不安を感じたが、
事件に関与しているなどということは『私達の真実』からすれば、到底
考えも及ばない的はずれな事だった。息子と一緒に下校した友達を調べて
もらえば疑いが晴れることだと思っていた。
一般市民と同様に。まだ警察を信用していた。
 
○君の告別式から戻った息子に遅い昼食をとらせ、親子3人で新庄警察署に
出頭した。私は息子の立ち会いを強く求めた。