エマニュエル・トッドの社会学
0085名無しさん@社会人
垢版 |
2024/05/20(月) 21:37:20.63
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大衆識字率の向上に伴う過渡期の危機という概念で戦前の日本の暴走を説明するというのは、興味深い視点ですね。確かに、識字率の向上は社会変革を加速させる力を持つ一方で、新たな問題も生み出す可能性があります。

戦前の日本における識字率向上と暴走の関係について、社会学者の間では様々な議論があります。代表的な人物とその論点をご紹介します。

1. 笠原幸雄

笠原幸雄氏は、日本の近代化とナショナリズムの研究で知られる社会学者です。氏は、戦前の日本における識字率の向上は、伝統的な社会秩序の崩壊と新たな価値観の台頭を招いたと主張しています。特に、教育を受けた若者たちは、既存の権威に対する批判精神を育み、より民主的な社会を求めるようになりました。しかし、同時に、国家主義的な思想にも簡単に傾倒しやすくなったことも指摘しています。

2. 梅棹忠夫

梅棹忠夫氏は、文明論や文化人類学の研究で知られる学者です。氏は、戦前の日本における識字率の向上は、近代的な国民国家の形成に不可欠な要素であったと主張しています。しかし、同時に、識字率の向上は、伝統的な文化や価値観の喪失にもつながったと指摘しています。氏は、この文化的喪失感が、戦後の日本における様々な問題の根底にあると考えているようです。

3. 吉本隆明

吉本隆明氏は、戦後日本を代表する思想家・評論家です。氏は、戦前の日本における識字率の向上は、天皇制権力の強化に利用されたと主張しています。政府は、教育を通じて国民に国家主義的な思想を植え付け、戦争遂行への協力を得ようとしたのです。氏は、この経験から、教育のあり方について深く考察し、批判的な思考力を育む教育の重要性を訴えました。

これらの社会学者たちの議論は、戦前の日本における識字率向上と暴走の関係を理解する上で参考になります。
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