>>82
家庭用ビデオレコーダを開発していたSONYは、Mローディング方式を開発したのだけど、
テープの折り曲げ角が合計270度以上になってしまい、早送り、巻き戻しなどの操作に対する
テープへの負担が大きいということで採用を見送り、その後、テープの折り曲げ角約180度の
Uローディングを開発、Umatic、ベータに採用したんですよ。

で、不採用になったMローディングをVHSが採用したんですね。
早送り、巻き戻し時のテープの負担を無くすため、いちいちカセットに収納していたのはそのため。
Uローディング方式はテープを巻いたまま早送り巻き戻しが出来たので、リニアタイムカウンタ、
サーチ機能などを早い時期に実現できた。

その後、SONYは新Uローディングを開発、筐体の小型化を進めた。

後にVHSがサーチとかができるようになったのは、新Uローディングに近い、ハーフローディングという
やり方をしているためです。

また、VHSはヘッドドラム上半分が回っているので、テープが絡むトラブルが多かったのに対し、
ベータは上中下の三層構造で、真中のドラムだけが回るので絡みにくかった。(BETACAMは除く)
その後、ドラムは回転させずに、真中のスリットをヘッドチップだけが回転する方式に進化、
ドラムにテープが絡まるトラブルは更に減ったんですね。