ソニーは4日、ノート型パソコン「VAIO(バイオ)」の一部機種で昨年8月以降、過度に
発熱する事故が世界で209件、うち日本では83件起きていると発表した。

 軽いやけどを負った人も世界で7人、うち日本で5人いるという。

 このため、世界で44万台、日本では6万7000台を自主回収・無償交換する。

 一つのメーカーのパソコンでこれほど大規模の自主回収は極めて珍しい。
ソニーは昨年8月に顧客の指摘で問題を把握しながら、公表まで1年以上かかっている。
経済産業省への報告も今年8月に入ってからといい、対応の遅れに批判が集まりそうだ。

 ソニー製品では06年、ノート型パソコンに搭載した充電池(リチウムイオン電池)で、
製造過程の不具合により発火する事故が相次いだ。他社製パソコンに搭載したものも含めて
960万個の充電池のリコール(自主回収・無償交換)に追い込まれた。この際も、回収の遅れで
被害が拡大したと批判を受けている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080904-OYT1T00660.htm