大手電機メーカーの「ソニー」は、グループ会社の役員と社員合わせて5人が、取り引き業者への架空の発注などによって会社の金を着服し、およそ9億円の損失が出たと発表しました。

不正が明らかになったのは、ソニーのグループ会社で、半導体の設計を行っている「ソニーLSIデザイン」です。

発表によりますと、この会社の役員と社員4人の合わせて5人が、平成24年2月からおよそ4年半にわたって、架空の発注を行ったり、発注の金額を水増ししたりするなどして不正な支出を繰り返し、
一部を着服していたということで、会社の損失は、およそ9億円に上るということです。
ソニーでは、5人を28日までに懲戒解雇し、今後、社内調査を続けたうえで刑事告訴などを検討するとしています。