茶色く汚れた布団、血で真っ赤に染まった風呂場、大量のゴミで埋めつくされた床――。
目を背けたくなる衝撃の光景だが、これ、実は「孤独死」や「ゴミ屋敷」をミニチュアで再現したものだ。
制作したのは遺品整理クリーンサービスで働く小島美羽さん(26)。
国内最大規模の葬儀・埋葬・供養の専門展『エンディング産業展』で展示されると、SNSなどでたちまち話題に。

「“グロい”と言う方もいれば、“本当にこんな現場があるの?”と驚いている方もいました。
日本って平和じゃないですか。信じられないかもしれませんが、現実で起きていることです。
これをみんなに知ってもらおうって思ったときに、写真は見せられないし、
“じゃあミニチュアならどうだろう”と、最初は思いつきからのスタートでした」

予想以上の反響の多さに、とても驚いたと小島さん。
今は3か月かけて3つの作品を同時進行で手がけ、仕事を終えた後の時間を使い制作に励んでいる。
ここまでリアルに作れるのは、数多くの経験を積み重ねてきたからこそ。
孤独死の現場は月に5回ほどあるという。