鋏は常に刃先同士の一点の接触があり、それが連続してスムーズに移動することで切れる。
支点のガタがあるとその接触力が弱まり材料を巻き込んでしまう。そのガタの反りの回復のしかた。

支点は棒材をカシメてあるだけなので、その棒をさらに潰してやればいい。ハンマー(2丁あればなおいい)を用意。
1 床に硬い金属をおき、鋏の支点をハンマーで叩く。軽く叩いてカラ切りしながら徐々に叩く強さと回数を増やす。
 (叩き過ぎると動きが硬くなる。しかし元へは戻れないので注意する)

2 もし叩きすぎて硬いままなら裏技として開いたまま、刃先を傷めない様に支点の周囲を軽い金属で高速で叩く。
 (鋏の慣性を利用し接触している微小な凸部を変形させて見かけ上のアタリをつける。非常手段)

3 反りは叩いて直そうとしても弾性があってうまくいかない。本来はバイスに掴んでやるべきだが家庭内ということで
  木片で刃先をクランプしてグイっと曲げる。(ペンチ、ブライヤー類で挟んでもいい。刃先は厚紙で保護するように)
  これはポリ袋を切りながら徐々に修正する。

ダメモトで100均の大型鋏を実験台にすればいい。これらの三要素の修正のしかたが分かってくる。
市販品以上に性能をカスタマイズすることもできる。(刃先角度をより鋭利にするなど)捨てるしかない鋏が生き返る。
薄いポリ袋が切れれば紙はスッと切れる。