電卓でいうキーロールオーバーと PC のキーロールオーバーは動作が異なる。
PC では [1] を押下(この時点で "1" が入力)したまま [2] を押下すると、
その時点で "2" が入力されるが、電卓で同じことをするとそうはならない。
電卓では [1] を押下(この時点で "1" が入力)したまま [2] を押下しても
その時点ではまだ "2" は入力されず、
[2] を押下したまま [1] を放した時点で初めて "2" が入力される。
なぜこうなっているのかはよくわからないが、
昔の電卓には BackSpace キーがなかったので、
数字を1つでも打ち間違えると [CE] で全桁消さなくてはならず、
[1] を押下して、次に間違えて [3] を押したことに気が付いたら、
[1] を放す前に [3] を放せば [3] の入力はなかったことにできるということらしい。
電卓式の2キーロールオーバーでは、何か一つキーが押下されたら、
そのキーが放されるまで他のキーの状態を見る必要がない。
つまり2キーロールオーバーとはその語感に反して、
一つキーが押されている間は何も見ていない。