容量減で「こっそり値上げ」 見破る消費者

2018年の春季労使交渉で賃金引き上げの明るい兆しが見え、消費拡大に期待が膨らむ春
ただ原料や物流コストなどの高騰が暗い影を落とす
価格に上乗せしにくい企業は、価格は据え置いて内容量を減らす苦肉の策で対応するが、消費者の間では買い控えが始まりつつある
消費者との対話が問われている。(川手伊織)

森永乳業は3月1日出荷分から粉末クリーム「クリープ」の実質値上げに踏み切った
明治は4月3日発売分からヨーグルト2商品の容量を450グラムから400グラムに減らし希望小売価格を10円下げる
一瞬値下げか値上げか迷うが1グラムあたりの単価は0.58円から0.63円となり実質の値上げだ