【黒歴史?】昨年亡くなった詩人の大岡信さん19歳の未発表詩を自宅で発見 恋の恐れつづる
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https://mainichi.jp/articles/20180716/k00/00m/040/072000c

大岡信
19歳の未発表詩を自宅で発見 恋の恐れつづる
毎日新聞 2018年7月16日 03時00分(最終更新 7月16日 03時00分)

 昨年4月に86歳で死去した文化勲章受章者で戦後を代表する詩人、大岡信さんの未発表の詩が、静岡県裾野市の自宅で見つかった。
「暗い窓から」と題した散文詩で、旧制第一高校在学中の1950年2月に創作されたとみられる。
妻の劇作家、深瀬サキ=本名・大岡かね子=さん(87)との恋愛をうたったもので、専門家は「ナイーブな感情を直接的に吐露している。大岡さんが深瀬さんにささげた最も初期の作品で、一編の詩として優れている」と驚いている。

 表紙に「エチュード(ポエジー)」(習作・詩の意)とフランス語で記された大学ノートに、万年筆で書かれていた。

 5連計14行の作品で末尾に「(1950・2月下旬)」とある。当時、大岡さんは19歳。他の女性に対する失恋の後、2年前に知り合ったかね子さんとの新たな恋愛を意識し始めた時期だった。

 さうだ、私はここにゐる、すつかり行手に絶望して、この硝子張りのひとやのなかに。硝子のむかふにあなたがゐる。あなたの顔がしきりにうごく。私になにか問ひかけながら。

 いけない、いけない、こちらを向いては。黒々とした瞳の奥に、おそろしく深い湖がある。ゆらめく波が私の心に餘波を起す。私はあなたを恐れてゐる。
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大岡信さん
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