久しぶりに諌早吹奏楽団の定演を聞いた。

創設から30周年ということだ。一般の団体を続けるのは大変なので、素晴らしい。

全体的に演奏は練られていて良かったし、テンポよく進んでいったので好感が持てた。
2部は松澤氏が指揮をしたが(練習量も多かったのかもしれないが)、指揮者次第で良くなるという典型だった。

2部が良かった点を挙げてみる。
・金管楽器が吹きすぎず、音が拡散していなかった。迫力が無かった訳ではないので、練習量と指示が良かったのだろう。アタックも明瞭で、音楽がよく見えた。
・木管楽器も良かった。この団体に限らずクラリネットなど、いい音だがぼやけた音で吹く人が少なくないが、こちらも明瞭なサウンドが良かった。オーボエソロは素晴らしい。
・迫力はあったが、打楽器群は音色、音量など、もう少しコントロールが必要な場面も少々散見された。リズムを合わせて叩いているだけに思える部分も。
・ピアノで音楽が弛緩せずにすすんだ。これはよかった。ただ吹いていますではなくて、こう演るんだ。そういうものを感じた。

メンバーが変わったのかもしれないが(全体的に若い)、このまま行けばコンクールも期待できる。コンクール精度ではないので、これからの追い込み次第。

ただ、指揮者の違いは少々厳しいのと、その指揮者が振った玄奘が頂けないと思った。(松澤氏の指揮もあるのか?)
曲もすっきりしていないが、場面の変化がほとんど感じられない。
曲を知らなかったので、これ以上書けないが、他の有名曲もきちんとやっていただけに、残念。