>>270
例えばあなたの舌が甘党だからといって、
料亭で懐石料理を頂くときに「甘さが足りない!」と言って蜂蜜をぶっかけるだろうか。

もちろん金を払っているのだから法的に問題は無いのだが、
料理人や仲居さんに対して失礼とは思わないだろうか。

とはいえ、客のほうにも「醤油で頂くか、あるいはわさびを付けるか」くらいの自由はあるはずで、
食べ方が全く厳格に決められている訳ではない。
食べ切れなければ少し残しても、まあ許されるだろう。

それが許されるのは、客と店のお互いの思いやりの関係性があるからで、
店は「お客に満足してもらう素晴らしい料理とサービスを提供する」
客は「出された料理を美味しく味わって頂く、店に失礼のないよう振舞う」
という暗黙の了解があってこそだ。


「作曲者の意思を尊重する」というのは「作品に対して敬意を持って取り組む」という事であって、
けして「楽譜に書いてある事を盲目的に守って演奏する」という事ではない。
そこを履き違えては仏作って魂入れずになってしまう。
敬意を持って取り組んだその上で、どうしても納得できない、または楽譜より良い演奏になるアイディアがあるならば、
それを取り入れて演奏しても許されるだろう。

あえて言わせてもらうと、あなたには作品そして作曲家への敬意が足りない。
敬意を感じられないのであれば、あえて料亭になど行かず、いつまでもチェーン店の牛丼を喰らってりゃいいのだ。