これは楽団にも当てはまるけど、アメリカなんて基準にしてたら全ての程度が下がる。
実際、現代の編成(といってもフランス基準だが)に訂正する途中過程で、先に原曲通りデモ演奏を
作ったチャイコフスキーやグリーグなどの行進曲は、巷で演奏される今のアメリカ系吹奏楽曲よりも
遙かにクラシックに近い響きを持ってるけど。ギャルドやパリ警視庁のCDで聴いたベルリオーズの
葬送と勝利の交響曲も、当然ながら今時の吹奏楽曲とは全く違うし。というより、何で今の吹奏楽は、
こんな変な響きになったんだ? 自分が聴いていて本当に綺麗な響きの吹奏楽曲を書けるのは、今も
昔もフランス人だけ。何故か日本では、ランサンやドゥヴォジェルといったフランスの作品は演奏
しないよね。編曲でも、例えばジェローム・ノレーのDagana Songとかフランスのは綺麗だから。
まあ何にしても、アメリカ吹奏楽が吹奏楽の芸術的価値を破壊したよ。