需要などないのを承知で第2回佐賀県高等学校吹奏楽部連合音楽会の感想。

佐賀北 課題曲4 自由曲 レスピーギ/交響詩「ローマの祭り」
個人の技術が非常に高く、充実した響きがしていた。課題曲でバストロンボーンの
音がちゃんとしていたのはここだけ。ローマの祭りは主顕祭のみの演奏だったが他の
楽章をつまみ食いするよりは潔い。Y先生は三角帽子といいラテン系のノリの良い曲
と相性がよさそう。代表奪還の強い意志は感じたが、音圧頼りの表現は聴いていて
疲れる。

佐賀東 福島弘和/アトラス〜夢への地図〜
    365日の紙飛行機
人数、技量とともに寂しい限りだが、それでも吹奏楽をやりたいという意志を感じる
奏者が少なからずいた。ローカルな一般吹奏楽団の演奏を聴いている感じで好感度は
高かった。

佐賀商業 課題曲4 自由曲 樽屋雅徳/キリストの復活〜ゲツセマネの祈り〜
明るくまっすぐなサウンドがすがすがしい。課題曲は佐賀北が豪快さ一辺倒な印象と
比べ、対旋律のバランスのとり方などに工夫を感じた。一方自由曲は全体的に鳴らし
っぱなしで散漫な印象。

龍谷 課題曲5 自由曲 ヴェースピ/ディヴェルティメント
なぜかアナウンスがされないので指揮者が待たずに振り出したw。聴く方も動揺した
が演奏者も相当動揺したようで細かいミスや音程のずれが気になった。課題曲は非常
に見通しがよく、自由曲もカットがせわしなかったがそれぞれの楽章のキャラクター
が十分表現されていた。抜けの良いうるさくないフォルテは佐賀では貴重か?