東京佼成&ニューサンウズインブラスのCDの中で、
最高の演奏はどれかと言われたら、躊躇なく、
「チュニジアの夜」を選ぶ。
普段模範演奏に徹し、無味乾燥な集団が、目の色変えて演奏している。
アレンジャー真島俊夫の面目躍如だ。

昨年、ドラムの阿野次男さんゆかりの地で、
真島氏の指揮、阿野氏&地方のアマチュア楽団の演奏会を聴きに行った。
それからまだ一年もたっていない。
チュニジアの阿野氏はとにかく凄かった。
アートブレイキーやクリフォードブラウンと同じ曲をやろうとするミュージシャン魂を感じた。
今思えば、真島氏は吹奏楽の可能性を命ある限り伝えようとしていたのかもしれない。
心からご冥福をお祈りいたします。