>>34
音楽の先生です。クシナダをコンクールで演奏させました。

あれは商業音楽です。コンクールで受けそうな要素を短い部分部分でさまざまつくって、1曲にまとめ上げたものです。
決して作品としての意図が先行して書かれたものではありません。

スコアを見て真面目に分析やら解釈やらしましたが、短い尺でいろいろと詰め込むためにかなり無理をしたように見えました。
時間尺と言う制約がなければ、おそらく曲の長さは1.3倍くらいになるでしょう。

分析して思いましたが、理屈上はこうなるはずなのに違う音が書いてあるとか、ハーモニーを聴かせる部分のはずなのに
半音で音がぶつかっているとか、臨時記号の表記が不自然だとか、意図的な定石外しや音をぶつけるとかではなく、
単なる間違いじゃないかと言うような部分が散見されました。こういう疑問はクラシック系の曲や、リードやスウェアリンジェンの
曲を分析しても出てきません。

想像するに、樽屋氏はあまり鍵盤楽器は得意でなく、もっぱらシーケンスソフトやノーテーションソフトの再生機能で作品の
音をチェックしているのではと思います。上に書いたような「ミス」は、実際に音にしてみると気づきにくい部分にしかなく、
しかしそれぞれのパートの音をしっかりイメージして書いていくと起こらないようなミスに思われるためです。あるいは、途中で
アイデアを変更した時に、修正を忘れたということかも知れません。