>>933
部活動のルーツは明治時代に学校制度ができた時に生徒が自主的に団体をつくってスポーツを楽しんだことにあり、
軽く100年以上の歴史を持つものです。文部省は長くこれを学校教育として認めていませんでしたが、戦前の1931
年に中学校令を改正して学校教育として認知しました。ただし、部活動は軍国主義教育の尖兵ともなりました。
戦後になり、戦前の部活動の反省に立ち、選択科目としてクラブ活動が導入されました。1971年には必修クラブが
導入され、週1回生徒は好きな活動を選ぶ形になりました。最大の目的は教職員の負担軽減だったようですが、
放課後の部活動がなくなるわけではなく、教職員の負担はかえって増え、生徒は好きな活動ができず、問題が噴出
しました。そこで1980年に「部活動への参加をもってクラブ活動の一部又は全部の履修に替えることができる」ように
なったため、必修クラブ活動は実質廃止され、代わりに部活動参加が必修化してしまいました。

日本の部活動の歴史をごくざっくり書きましたが、933氏が言っているような「満足なこと出来ないくせに遊びを
教えようとするなんて最低だ」というのは見当違いもいいところです。そもそも生徒が自主的に始めた活動が徐々に
市民権を得て、制度化されて、学校内の位置づけを得て、学校教育に位置付けられ…という形で部活動は発展して
来ました。万が一、933氏の希望通り、部活動を全て一斉にやめたとします。放課後にすることがなくなった生徒たちは、
アルバイトをしたり非行に走ったり無為に過ごす者もたくさん出るでしょうが、そのうちの一部は必ず気の合う者同士で
放課後の体育館やグラウンドでスポーツをし、音楽室で歌ったりピアノやギターを弾いたりし、体育館や音楽室の割り当て
や教員の助言を求め始めるでしょう。お金の管理や補助も欲しがるでしょう。これ、完全に部活動です。

ブラック部活動の問題は、指導の行き過ぎや、過熱を呼ぶ業界のあり方への問題提起はあり得ますが、部活動全てを
全て悪のように言うのは明白に間違いです。明白に怠け者・束縛が大嫌いな生徒以外は、何らかの部活動をしたがるもの
ですし、多少そういう傾向のある生徒も部活動を通じて耐性をつけたりし、成長する場合があります。問題山積なのは
認めます(だからこのスレがある)が、933氏のは明白に暴論です。