6.市立福翔
課題曲。イントロはばっちり!やはり練習番号Aは軽く流れすぎる。
そのため、ややA6小節目でなにかを準備するような動きが見られたし、
アクセントの意味を理解しているのか判然としない演奏だった。
しかし、トリオのうたいこみは優美だったし、勇壮なグランドマーチは見事だった。
自由曲。徹底した静けさから曲を立ち上げ、シャープで造形が整った金管強奏が
より一層この演奏に説得力を与える。場面と場面の接続に気を遣っていることは
わかるのだが、鉱質打楽器のひびきの残り方、間の取り方にやや違和感を感じる。
しかし、ここまでやって銀賞とは厳しすぎる。

7.活水高
課題曲。第1マーチやトリオでの柔和なうたい方が心に残る。20小節目、
フレーズの頂点でわずかに熱を帯びた旋律は、鉱質打楽器の余韻に転化され
さわやかに過ぎ去ってゆく。作曲者が語る春風の「しなやかさ」とは
こういうことだったのかと信じたくなる! スコアを完全に掌握した演奏。
グランドマーチでは対旋律に躍動感があり、主題労作を多く含んだこの曲の
魅力を聴衆に伝えようとする音楽家としての姿勢を感じ、俺は号泣したw
自由曲。みんなが指摘するように傷は多かったが、去年よりも表現意欲が見える。
去年は「体は元気だけど、心は練習のしすぎで疲れてます!」って感じの演奏だったからw
聴衆に同じ曲で何度聴いても新鮮な感動を味わせたいならば、
まず自分自身が楽曲に対して新鮮なな心境でなければならぬ。今日の演奏を聴いて教えられました。

今日はここまで。続きは明日書こうと思います・・・