マイ楽器が欲しくて試奏してきた。初心者ってほどじゃないけど、本職はユーフォ吹きだからたいして吹けない。
習ってる先生にもいずれアドバイスや試奏を付き合ってもらったりするつもりだけど、
とりあえず方向性を決めるにあたって一人で行ってみた。

YTR8335S⇒音が明るい。吹きやすいんだけど糠に釘打つような独特な抵抗感。
ここに息を入れれば鳴るってポイントがわかりにくい。
初心者がとりあえず音を出すにも楽器が応えてくれる感があるが、前述のような抵抗感の面で、
音色を自分で作れる上級者こそこの楽器の良さを引き出せるのかなと思った。

180MLS⇒倍音がとにかく多くて、上にも下にも響いてる感じ。
同時に雑味ってか何とも言えないノイズ感があって、でもそれを含めての聴き慣れたラッパの音。
息と音の変換効率みたいなのは、ヤマハとシルキーに比べたら悪いのかな。
その辺が、バックはキツいと言われる所以?しかし音色や抵抗感をある程度楽器に任せて吹きたい人には、ヤマハより良い気がする。

S33HD⇒音の密度感が凄い。楽器の方から、ココに吹き込め!って強いメッセージみたいなのがあって、
そこに向けて吹くと息が全て音になってベルから出てくるような感じ。
でもそのポイントを外れると途端に音が出なくなってしまって、バテるとコントロール出来ない気がした。
吹いた中では最も吹きてを選ぶ印象で、上手いか下手か・初心者か中上級者かの物差しとは違う側面で、
感覚に合うか否かで選ぶ楽器?少なくとも万人向けじゃないような。

試奏してみて、細かい作りや設計思想とかの違いが、吹いた時のフィードバックで感じる違い、吹きやすさ吹きにくさが、
でかいMPの楽器よりトランペットの方が別次元で繊細なんだなって思ったよ。ラッパ吹きの連中は楽器についてやたらと細かい事を気にする理由がわかった気がする。