>>722
引き続き。

誤解がないように書かせてもらうが、私はラッパ奏者の指の動きを軽く見ているわけではない。
例えば、トリルをかける時やテンポの速い曲を演奏する場合、指の動きを練習する必要があるだろう。
でも、厳しい言い方になってしまうが、ラッパの場合、
音を出すことがやっとの初心者が小手先の技術を磨いても、身にはつかないと思う。

弦楽器や鍵盤楽器、そして打楽器と違って、金管楽器はただ「音を出す」だけでも訓練が必要な楽器だ。
そこを理解して、初心者に必要以上の「技術」を求めるべきではないと思いますよ。
長文失礼。

>>725
>基本の吹き方が出来てない人にやたら知識を詰め込んでしまうと
今の奏者の問題はそこだな・・・。

私の学生時代、後輩でも私より知識のある人間はいたし、私以上のテクニックを持つ奏者だっていた。
でも、数秒も吹けば、別人のように音が悪くなる短所が非常に気になった。
単純な「練習不足だ」と言い切ってしまうのは残酷だけれども・・・。

これは、大学入学以前の指導者が、彼らに「技術」ばかりを求めて、
金管楽器は「吹き続けるためには体力が必要だ」と指導しなかった結果だと私は推測している。
コンクールで結果を出すだけならば、それで充分だろうから。

10回連続で吹くことは、少し練習すれば誰でもできるだろう。
これが、50回だったらどうか?100回だったらどうか?
練習を続ければ、ラッパを吹くには、体力が必要だと言うことが、イヤでも分かるよ。
時代遅れだと言われようが、ハッキリ断言させてもらうと、金管楽器奏者に「効率のいい」練習なんてない。
空手の稽古で、突きや蹴りを覚えるため、気が遠くなるくらいの反復練習をしなければならないことと同様、
金管奏者も、汗水流して、必死になって反復練習するしかないと私は思う。