黒竜江省が731部隊員の証言資料を公開、人体実験の詳細も明らかに―中国メディア

 中国・新華網は13日、「黒竜江省が731部隊員の証言資料を公開、人体実験の詳細も明らかに」と
題した記事を掲載した。

 証言の1つ1つが中国侵略日本軍第731部隊の罪を暴き、人体実験と細菌兵器の生産、試験、使用と
いう731部隊の2大秘密を裏付けた。「侵華日軍第七三一部隊罪証陳列館」とハルビン市社会科学院
731問題国際研究センター連合会は先ごろ、日本軍細菌戦の元隊員の証言資料を公開した。

 元隊員は加害者として、自ら体験した人体実験と細菌兵器生産などの犯罪事実を告白した。日本軍の
反人類的暴行を証明するのに説得力を有している。ハルビン市平房区は731部隊の本部のあった場所だ。
日本軍が敗走する際、その大部分の建物を爆破して破壊したため、現在は「731遺跡」として、世界の
戦争史上最大の細菌戦遺跡群となっている。

 同館の金成民館長が1998年からこれまでに日本を訪れた回数は25回に及ぶ。731部隊の元隊員を
尋ね歩き、大量の映像、文字、図表などの資料を入手した。取材した細菌戦の元隊員は731部隊、南京
1644部隊、北京1855部隊、シンガポール9420部隊に所属していた。このほか、人体解剖に
参加した元陸軍軍医もいる。

(編集翻訳 小豆沢紀子)