台湾紅十字会と日本赤十字社を通じて最終的に29,645名の台湾人に総計592億9,000万円が支払われ、
上述の補償は完了した。

しかし政府は日本人の遺族や戦傷者には相応の補償をしているし、欧米の例をみると、
米国はフィリピンに、英国はインドに、また敗戦国である西独やイタリアも旧植民地の軍人、軍属に対して、
国籍に拘わらず、ほぼ自国と同等の補償を行っている。なのに、大戦当時は日本人であった台湾の人びとには
一切の補償もなく、うち捨てられてきた。その不平等に、強い憤りを感じずにはいられなかった。
結局、上述のように政府は200万円という額(裁判で請求した金額の4割)を弔慰金としたのだが、
同様の境遇にあった日本人の年金総額はその時点で1,600万円を超えていたはずだ。

戦争で死んだ人の命がたったの、たったの弔慰金200万円、腕や脚を失った人への代償が200万円。
なんと台湾人を侮辱しているのだろうか。皇民化教育を受け、一視同仁だとか、天皇の赤子だとか、
あとは国が面倒をみるといわれて戦争に行った人びとはさぞや無念なことだろう。

日本が行った最低の行為は戦後の台湾に対する行動だと思う。
まともな政治家に投票しないからこういう結果になるのかもしれない。
支那や朝鮮には莫大なお金を出したのに。本当になさけない。