福島の子どもの甲状腺がんは発生率が高すぎる


●定価(資料編・カルテ編セット)800円+税
●発行:「子ども救援基金」
●販売代行:垂井日之出印刷 出版事業部
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川根…私は、福島市や郡山市は、人間が住んではいけないレベルの汚染だと思っています。多くの子どもが甲状腺がんを発症しているし、僕がそこにいたら、教師を辞めて避難しているかもしれません。

今年2月7日の「第14回県民健康管理調査検討委員会」の報告で発表された数字というのは、甲状腺がんおよびその疑いが75名という数字です。そのうち、『甲状腺がん』と確認されたのが33名で

、既に手術をして甲状腺がんをとってしまった子どもです。

残る「疑い」の41名(1名は手術して良性腫瘍とわかっている)は、実は甲状腺がんの手術を受けるべきなのに受けていない、手術を待っている子どもという意味なのです。

その子どもたちの9割方は、調べたら良性腫瘍ではなかった、つまり75名中70名近くは甲状腺がんが確定した、ということです。これは非常に大きな数字で、ベラルーシの甲状腺がんの発生割合を大幅に超えています。

福島原発事故前の子どもの甲状腺がんは「10万人に0.1〜0.2人」ですが、今回の調査は「10万人あたり72人」で、145倍です。しかし、福島県立医大はいまだに

「放射能の影響とは考えにくい」と言い続けています。

実際には、福島は凄まじい土壌汚染があります。日本の人口密度はベラルーシの比ではないので、もっとたくさんの子どもが甲状腺がんになる可能性があると思っています。

「無いこと」にされている関東の子どもの健康被害