いまは個人旅行時代です。
団体で旅行するのは中国人くらいでしょう。
ところがあ、日本は個人旅行には、めちゃくちゃ不便な国です。

先頃、関西空港から電車に乗ったけど、車内アナウンス日本語だけ。
年に数回、東京に行きますが、地下鉄の券売機の前で固まってしまいます。
大阪も東京も、日本人でも迷いますので、まして、日本語がわからない外国人には迷宮でしょう。
京都も市内を走るバスは日本語だけ。案内表示もなく、土地勘がなく日本語がわからない外国人が個人で旅行するのは、ほとんど不可能です。

次に外国人旅行者は、線または面で観光したいと思っても観光案内は自治体ごとなので点の情報しかありません。自治体を跨いで複数の観光地を周りたい旅行者は、自身で点と点を繋がなければなりません。

ある外国人が自治体の観光パンフレットに載っていたモデルコースに興味をもって、問い合わせたら、そのモデルコースを扱っている会社がなくて、旅行先を変更したとか。

あとこれほどカードが使えない国もないでしょうね。

日本の観光業界は、少子高齢化で絶対数が減った修学旅行の取り合いに終始し、外国人観光客は修学旅行の穴埋めにしか考えていません。

外国を訪問して良い思い出になれば、その国が好きになります。
外国人が観光しやすい環境を整えることは、日本を訪れる外国人の誘客に繋がるだけでなく、Made in Japanのファンをつくり、日本ブランドの拡大にも繋がるはずですが、日本の政府機関ー省庁も、自治体も縦割りで、自分のところにだけきて欲しいという態度がみえみえです。

一度は興味を持って訪問しても、再訪したいとか、友達に勧めたいと思わないでしょう。