デリックメイの本質(スタイルではなくその方法論としてのデトロイトテクノ)をきちんと捉えていれば、 
初めてIt Is What It Isを聴いても「あ、これ、デトロイトじゃん」とすぐにわかるし、 
TR-808やTB-303を使わなくても、例えばBlake Baxterなども、その方法論から
 「デトロイトテクノ」であることをすぐに理解することができる。 

もちろん、デリックメイ以前にこの様な方法論、すなわちデトロイトテクノの本質である部分を用いた「DJ」は存在せず 
ウェアハウスやシカゴハウスと言われるムーブメントの中で活動したDJの中で、 
唯一、既存の方法論から抜け出し、新しい方法論、すなわち後にデトロイトテクノと言われることになる方法論を確立したのが 
デリックメイだと言える。