『夏目漱石の妻』も、役者の芝居を楽しむ作品。
主演映画『シン・ゴジラ』のヒットもあったが、今、最もクレイジーな演技を見せてくれる長谷川博己と、
それをはね返せる強さを持つ尾野真千子が漱石夫妻役にハマっていた。
第3話で、漱石(長谷川)の養父(竹中直人)が金を無心に来て、漱石が心労で倒れ、漱石の妻(尾野)が養父をなじる一連の場面は、
今年のドラマで最もエモーショナルな圧巻の演技。
NHKには、そんなふうに演者のポテンシャルを最大限まで引き出せるディレクター陣と、制作に充分な時間をかけられる余裕があり、
年々、制作スケジュールがタイトになってきている民放は、残念ながらその差を埋められそうにない。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161222-00010011-realsound-ent