西武辻監督が古巣に植え付ける真の「勝負強さ」
http://www.nikkansports.com/baseball/column/bankisha/news/1798683.html

「木村拓哉のドラマ、A LIFEだっけ? あれ見てる?」と言った。
「あの中ですごくいい場面があった。主人公の医師が、手術中の器具の受け渡しが1秒遅いということを、すごく問題視する」
その手術では、およそ900回の器具の受け渡しが想定されていた。
たった1秒の遅れといっても、トータルで15分の遅れになって、命に関わってくる。木村拓哉演じる沖田医師は、そう強調していた。
「野球も一緒だと思う」と辻監督はうなずく。あくまでドラマのセリフと差し引くよりも、わが意を得たという思いがまさった。

「絶対に失敗できない。そういう重圧がかかる場面を想定するというのは、言うほど簡単じゃない。
でもやっぱり、普段からそういう局面をイメージして取り組むかが大事。
緩い打球のノックを受けている時でも、1歩目だけは強い打球が飛んできた時と同じように、鋭くスタートを切る。
それを常にやっている選手と、そうでない選手は、大事な局面で必ず差が出る」