プロフェッショナル 仕事の流儀
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第340回 2017年11月13日(月) 放送予定
ドクターヘリ出動!地域を守り抜け
救急医・小林誠人

昨今、テレビドラマで広く知られるようになった『ドクターヘリ』。
救急要請に応じて医師がヘリで現場に駆けつけ、一秒でも早く医療介入するのが目的だ。
そのドクターヘリの出動回数全国1位を誇るのが、8年前に発足した公立豊岡病院但馬救命救急センタ−。
そして、その救急チームを立ち上げから率いるのが救急医・小林誠人(48)。
専門を問わない広範な知識と経験で多くの命を救ってきた救急のプロ。
あの、2005年に起きた福知山線脱線事故では医療スタッフをまとめ上げる指揮官を務め、多くの命を救った。
その小林が、救急医療のあり方として強く訴えるのは、地域の“歯車”としていかに役立つ医療を提供できるかということ。
小林の病院がある但馬地域は、東京都に匹敵する面積にも関わらず、重篤な救急患者を診られるのは小林率いるチームのみという、いわゆる“救急医療過疎”地域。
この環境下でも、地域の人々に十分な救急医療を施せるようにと、ドクターヘリが最大限活用できる運用システムを一から構築し、全国1位の出動回数を記録すると共に、重症外傷患者の救命率を底上げしてきた。
今年9月。
小林たちのもとに、一本の緊急要請の電話が入った。
一人暮らしの高齢女性が、謎の病で倒れているところを近所の仲間が発見したという。
駆けつけたときには心停止直前の危機にひんしていた。
地域の力で辛うじてつながった命。
どうすれば助けられるか。
知られざる命の現場に密着した。