>>234

一方、産経新聞に入ってくる新入社員たちの実態、メンタリティを明かすのは、
同じくグループOBのB氏だ。

「そもそもどういう人が入ってくるかというと、「朝・毎・読」(『朝日新聞』『毎日新聞』『読売新聞』の
略)とNHKの試験を落ちた人が『産経』を受けて、それぞれおさまっていきます。
そういう意味では、東京本社の記者はかなりコンプレックスが強いです。学歴的にも華々しい人は
あまりいませんし。学校の成績も入社試験の成績もイマイチだった人が入ってきます。
そして、東京本社の記者は自分の紙面を恥じている人が多い。本当は『朝日』に行って、
カッコ良く社会批判の記事でも書きたかったんだけど、そうは問屋が卸さなかった。
仕方なく『産経』に入り、「ジーナリストになりたいという夢」は一応、表面的に満たしてくれるので、
そこで言われたことをやるという人がほとんどでした。
世間の評価は特に『産経』東京本社は低いですし、「自分は、こういう記事を書きたいんだ」という
志のある人はあまりいませんでした。入社のときにジャーナリストとしての志が、挫けてしまった感じです」