NHK連続テレビ小説「カーネーション(再)」part1
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長くなるから興味ない人はスルーしてください
戦争神経症という概念すらない時代
安岡のおばちゃんは時節柄悲しみも不安も表立って嘆けない
自身が息を殺すようにして耐えている
おばちゃんも一種の抑うつ状態
それに対して自分の胆力+αで人生を切り開いてきた糸子には
時には黙って見守ることが最善なのだという発想がない
率直にストレートに正しいと思うことをする
今までいつもそうやって勘助に接してきたから 糸子は糸子なりに精一杯勘助の力になろうとした
(ダンスホールで勘助をボコボコにした時の成功体験と
今回サエを連れて来たことが対比になっているのは象徴的)
こんな風に過去のエピソードを布石にして
パズルのピースがピタリとはまるように絵柄が埋まっていく感じ
このドラマはだんじりに乗って周りを引きずって突進する糸子の物語だから
善意で突進するだけでは時には人は救えないことも
いつか誰かが糸子に教える必要があった
それが身内でなく世話になる年長者が説く人生訓でもなく
心を病んだ勘助を守る安岡のおばちゃんの悲痛な言葉というツイストとインパクト 結婚しても家族を養っても精神的に子供だった糸子が
大人になった(ならざるを得なかった)瞬間を見る
ところで奈津の父親が亡くなった時、糸子は奈津に会えなかったし顔を見ることができなかった
勘助に接するようには突進しなかったことも奈津と糸子の特別な関係を表してる
そこからさらにぐるりと回ってもう一度奈津の困難な時には突進して跳ね返され
今度は安岡のおばちゃんの力を借りて助けにいく
この繰り返し重ねられていくエピソードと
糸子と回りの人達の関係性は何回見てもおもろいね ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています