読売新聞試写室評
掛け値なしに面白い。詐欺師3人が壮大なスケールで躍動し、二転三転するだましあいに
息つく暇もない。人気脚本家、古沢良太の新作連ドラを見逃す手はない。
ダー子、ボクちゃん、リチャードはスゴ腕の詐欺師集団。幕開けでは3人が別人物になりすまし
賭場での大立ち回りでド肝を抜く。今回の標的、名士とヤクザの顔を持つ赤星との大規模な
頭脳戦では、スリルと笑いが交錯する。「だしょだしょだしょ!」
「バレちゃっちゃ仕方ねーでござんすね」など独特の子沢節が耳に残る。セリフが踊り、物語が動く。
「言葉が生き生きしていて、すんなり体に入ってくる」
という長澤が発すると、とてもチャーミングに響いた。